torum

主に開発中のアプリにまつわる技術系の事。

noteに進出してみた

https://note.com/torum/

 

noteって、名前がねぇ・・・。とは思っていたのですが、まぁ実際に使ってみないと何も言えませんので、試しに使ってみました。

シンプルに文章を書かせる+有料記事報酬システム、という点に特化しているワリキリ度は良いと思ったですね。意欲を継続させるための細かな今風の機能は幾つかありますが、書く上での機能は削ぎ落している。その辺りの心意気は気に入りました。

ただ、個人的には、HTMLを直にいじりたくなる時がある、という・・・特に見出しが一段階しかないので内容を階層的に整理できず、これはイタいなぁ、と思う。

それに、有料記事で報酬のシステムがあるよ的な面では自分はメリットが無いというか、有料サロン的なのはやるつもりもないですし、そもそも報酬を貰えるような事は書けないので、あんまりつかわないかなぁ。

まぁ、一般論で言えば、英語圏Mediumにしてもnoteにしても、アフィリエイト広告だらけの状況から脱却して質の向上を図る、という意味では画期的なものかもしれないですね。

追記1:なにやらベータ版で、箇条書き機能、小見出し(h3)、取り消し線などが追加される予定との事。それなら大分改善だ。

追記2:ウーム。幾つかnoteで書いてみたら、数日のうちに10件以上のスキと数名からのフォローを頂いた。はてなブログとは大違いだ・・・。これははてな、ヤバいのではないか。

追記3:一応noteって、SNSを謳っていたのですね。

追記4:サポートって投げ銭チックなのもあった。ただしクレカかキャリア決済・・

分散化と中央集権

コンピュータネットワークやソフトウェアの世界では、分散化(P2P含む)というのは理想というか夢であります。中央集権したビックブラザーと、暴走する分散化された自律ネットワークなんて、まるでSFに登場するような話しでありますが。

現実世界では、WWWは別として、金融のマネタリーシステムとしてビットコインがそれを実現させましたが、その他の分野では軒並み失敗というか、一般にはそれほど普及しているとはいいがたく、登場しては何か色々と問題が発生しては下火になっていっています。

具体的には、P2Pのファイル共有サービスでは、結局の所、著作権を無視したファイル共有が多く、せっかくの技術が悪用されていて、以降、殆ど発展がありません。また、独立したブログ同士の連携でトラックバックなど、分散ネットワーク風な要素もありましたが、トラックバックなどは特に、スパムに汚染されて、今ではどこもやっておらず、結局、SNS的な閉じた世界で統制の利く、個別の中央集権のネットワーク内に限られるようになっています。

分散化の欠点として、悪い事をするアクターを排除するのが難しいという点です。投票でなんとかするような民主的というか多数決的な解決方法は、参加するものの多くが悪い事をしたい場合とかには有効ではないですし、現実は数が多ければ正しいというものでも無かったりします。ビットコインの場合はコンセンサスアルゴリズムブロックチェーンなどの組み合わせを使って解決しましたが、ビットコインという報酬を貰えるシステムだからこそ、と言えます。

技術的にはハイブリッド型の分散システム、というのが現実的なのでしょうが、一般に広まるには、管理元が居る限り、誰が管理するのか、という点が残って、なかなか難しい。

ビットコイン的な方法は、電子通貨だからこそ出来た方法であって、単にその手法を(例えばブロックチェーンを使うとか)単に流用しただけでは、真の分散システムは実現しないでしょう。

つくづく、ビットコインの開発者は凄いです。今世紀最大の謎です(自分の中では)。

 

「医療・警察関係でFAXがなくならない理由」の勝手な補足

たまたま、

“FAX全廃議論”で再考する、ITリテラシーと信頼関係の問題:小寺信良のIT大作戦(1/2 ページ) - ITmedia NEWS

という記事を読んでいたら、「セキュリティ」について、根本的に誤解しているような内容が見受けられたので、筆ならぬキーボードをたたいてみました。

 

 民事裁判手続きや警察など機密性の高い情報を扱う省庁では、メールに切り替えると「セキュリティを確保する新システムが必要」との理由からだそうだ。

[...] 

  じゃあ逆にFAXがそれほどセキュアなのか、という問題もまたある。全員のデスクにFAX機があるわけでもなく、多くは部署ごと、あるいはフロアごとに2台とか3台共有している程度で、送信文書の取り忘れやら、届いたFAXの放置やら、無関係の部署の人間やFAX配布係の外部委託者が内容見まくりで、セキュリティ的には結構ズルズルだったはずだ。

[...] 

  行政のお手本たる国が「大事な要件はまだまだFAX」は、どう考えても時代遅れであろう。

 

この筆者の理屈は、FAXだってセキュアじゃないからメールなどでも構わないだろう、という論理ですね。FAXだと近くにいる人にチラ見されるからセキュアじゃない、という物凄く「セキュリティ」について、短絡的に考えすぎている、と言えます。というか、それ「情報セキュリティ」の内の「コンフィデンシャルァリティ」という極一部の話しにしか過ぎないですから、と。

警察や医療関係など機密性の高い情報を扱う所でなぜFAXが使われているのか、という点にいては、

医療・警察関係でFAXがなくならないのには理由がある FAX全廃がもたらすセキュリティ欠陥(山田敏弘) - 個人 - Yahoo!ニュース

が良くまとまっていました。

つまり、外部からの侵入を防ぐ為に、機密情報を扱うシステムは、インターネットなどの外部ネットワークとは物理的にネットワークを切り離している、という事です。外部のインターネットなどに接続したネットワークは、悪意のある部外者から368日24時間、攻撃の端緒を探してアクセスを受けている、というのは紛れもない事実なのです。攻撃が成功してしまったら、情報が外部に漏れるだけでなく、システムとネットワークが乗っ取られる、ということです。

外部からだけでなく、元々、医療機関などでも、看護師などが、患者の電子カルテを覗き見して、SNSで晒したり、USBでデータをコピーして外部へ流出させたり、と言った問題が多発してきたので、USBをそもそも使えなくしたりなどして、物理的にガードしている訳です。不可能ではありませんが、飛躍的にその可能性を低下させる訳です。

なので、外部ネットワークから電子的アクセス手段を切り離す、というのが最大の防御方法である事は確かなのです。FAXでもチラ見されるからセキュアじゃないじゃん、という次元のレベルの話しでは決してないのです。しかし、その利点の裏返しは、インターネットに繋がらないので、不便、というものです。

だから、FAXなどのやり取りが残るし、メールでやり取りしても、外とつなぐネットワークと内のネットワークが切り離されているので、電子的データで直接やり取り出来ませんから、手入力で打ち直しなどが起きるのです。

これを解決する方法とは、外部から侵入され乗っ取られる可能性を飛躍的に増大すること、と完全にセットになります。他の方法はありえません。

なので、FAXだってセキュアじゃないじゃん、言い訳すんな、という非難はテクノロジーを理解していないが故の、言いがかりに過ぎない、と言えます。

はてなのブックマークのコメントなどを読むと、そういうテクノロジーを理解していない層の、政治的動機に基づくものかなんなのか、幼稚なコメントが多くて、ひっくり返りそうになったので、晒しておきますね。

[B! セキュリティ] 医療・警察関係でFAXがなくならないのには理由がある FAX全廃がもたらすセキュリティ欠陥(山田敏弘) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

結論としては、意味のないFAX等の利用は廃止していくのが良いでしょうが、FAXなどを必要とする警察・医療機関とのやりとりが残っている官公庁の部署などでは、一律廃止は難しいだろう、という事です。「セキュリティを確保する新システムが必要」とは言いますが、既存のテクノロジーでそんなものは存在しないからです。

補足1:知らない人も多いだろうから補足しておきますが、アメリカを始めとして海外ではどうなのかというと、色々な分野で外部からの攻撃にやられっ放しです。日本で医療機関や警察などでランサムウェアの攻撃の被害を受けていないのは、こういうネットワーク切り離し、という対策が一定の効果を上げてきた、という事でしょう。 

補足2:医療や警察機関のように、機敏に触れる内容を扱うシステムはネットワークを切り離す不便さを補うほどの機密性があるから、わざわざそうする訳ですが、不動産業のように、命に関わる訳でもなく、単なる物件情報をあつかう業種でFAXでなければいけない理由はありませんので、そういう所でFAXを使っているのはまったくの別問題です。

補足3:機密を扱うネットワークを外部から切り離したとしても、100%安全という訳ではありません。システムを運用する以上、例えばシステムの更新をする必要がありますが、その更新情報に紛れてマルウェアがやってくる事もあり得ます。サプライチェーン攻撃という非常に高度な洗練された手法ですが、SolarWindsの事件はまさにそれでした。

 

 

不動産登記簿の情報をブロックチェーンで?一体何をアホな・・・

 「既存の登記制度・権利の公示制度をブロックチェーン等を利用して完全に電子化することなども中長期的に検討されるべき事項なのではないかと考える」

Orz。

ダメだ、何も分かってない・・・と溜息がでる。

出所は下記なんですが、

 

第 12 回 不動産投資市場政策懇談会(令和2年4月22日)
議事概要

 

議事③ 金融技術進展等を踏まえた対応策
資料 5 に関し、以下のとおり意見があった。

ICO(Initial coin offering)と、IT を利用したセカンダリーマーケットが一般化するとインパクトが大きいものと思われる。また、既存の登記制度・権利の公示制度をブロックチェーン等を利用して完全に電子化することなども中長期的に検討されるべき事項なのではないかと考える。

https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/content/001348258.pdf

建設産業・不動産業:不動産投資市場政策懇談会について - 国土交通省

 

あのですね。いくらブロックチェーンが流行りの技術だからと言って、なんでもかんでもブロックチェーンにすれば良いという話しでは無いんです。技術的に出来るか、と言えばもちろん可能です(論文にするまでも無くw)。でも、ブロックチェーンp2pにして分散化させる意味あります?ないでしょw 誰がすき好んで不動産登記簿データのコピーを保持してコンセンサスアルゴリズムでみんなしてアレやコレして「マイニング」したりするというのでしょうかね。受け取るメリットは?ないですがな。普通に国が責任もってデータベースで管理すれば構わないですし、その方が10倍マシです。

因みに、私はブロックチェーンに懐疑的なアンチでもありません。寧ろ、関連ソフトウェアを何個も作るほどの人間です。

多分、この発言をした人は、未だにICOとか言っちゃってる事からも、自ら理解していないで、人から聞きかじった事(だいぶ遅れている話し)を吹聴しているだけ、という事が分かります。

こんなレベルの発言が、国交省の政策懇談会で飛び出すなんて、嘆かわしいこと極まりない。

 

さらに悪い事に、日本のIT企業はと言えば、「ブロックチェーン」というバズワードに乗ってここぞとばかりに意味のない事をぶち上げて自社の宣伝をする、という無意味な事ばかりしています。アホです。ブロックチェーンビットコインを構成する内の単なる一つの技術に過ぎず、なんでもかんでもブロックチェーンにすれば良いという訳じゃないのです。

ブロックチェーンで自社サービスにユーザーを囲い込みしよう、なんて考えている企業があったらそれこそ笑いものです。なぜなら、ビットコインの成功は、企業や政府による中央集権的な管理の余地を徹底的に排除した、純粋なP2Pで自立的というかDecentralized(非中央集権的)に動くシステムを実現したところにあるからです。

ビットコインの特性は、「暗号」と「ブロックチェーン」と「コンセンサスアルゴリズム」の3つを組み合わせて使った、非中央集権の分散型マネタリーシステム、という点です。

「ビットコイン・スタンダード」を読んだ - torum

 

ビットコインがなぜ「トラストレス」つまり「中央集権的な管理の余地を徹底的に排除」したものにしなければならなかったのか、というと、中央銀行が管理する法定通貨では、中央銀行がじゃぶじゃぶお金を刷ったりして金融システムを歪めるという問題があるからです。これは、ビットコインジェネシスブロック(ブロックチェーンにおける最初のブロック)に、「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank」とあるのが有名な話しで、リーマンショック後の金融危機で、銀行救済などの話しが出ていた時です。

つまり、市場へ介入する銀行や政府といった第三者(トラスト)を排除するのが狙いなのです。そのためにわざわざある種面倒な「暗号」と「ブロックチェーン」と「コンセンサスアルゴリズム」の組み合わせでやってるのです。そうでなければ、中央集権的なシステムの方が効率的なのです。

登記のシステムを維持するのに、無理して「トラストレス」をする理由付けありますか?現在のシステムで政府が不正に記録を書き換えたりして問題になっていますか?という話しです。そうでなければ、わざわざ無理して不便で非効率な「トラストレス」なシステムにする必要はありません。

 

追記:ちょっと調べてみたら、悪夢のような文献を見つけてしまった・・・

不動産の分野でも、スマートコントラクトを活用すれば、契約書を電子化したうえで、契約の成立を「執行条件」とすることによって、不動産登記や資金決済の実行を自動的に行い、業務の効率化を図るといった構想が考えられている。

 土地総合研究 2019年秋号

特集 不動産市場の新潮流 -ブロックチェーンの不動産分野での活用可能性

麗澤大学 経済学部 教授

https://www.lij.jp/html/jli/jli_2019/2019autumn_p064.pdf

 

あのですねw まず「コントラクト=契約」と超単純に勘違いしているんだと思う。イーサリアム等の「スマートコントラクト」はそういうものではなく、開発者のヴィタリック・ブテリンも、「名前付け失敗した~」とツイッターでぼやいてましたが、そういうものではありませんからw

因みに、これがそのツィート。

 

訳すと、

はっきりさせておきたいんだけど、現時点で、「スマートコントラクト」と名付けてしまった事を自分は相当に後悔してる。もっとつまらない単純で技術的なネーミングにすればよかったよ。例えば「パーシステントスクリプト」とかさ。

ですw

 

で、筆者が想定しているような「スマートコントラクト」は単なるプログラムです。どこにでもある単なるコンピュータープログラム。ブロックチェーン関係ありませんw 賭けてもよいけれど、筆者の方はプログラミングとかは素人だと思う。ビットコインブロックチェーンで「所有権の移転を記録」とか出てくるから、不動産関係の人はすぐ、「これ登記じゃん?」って発想になるんでしょうが、木を見て森を見ずというかなんというか・・・。

大体において、こういう事を言う人達は、不動産関連実務がそもそも分かってない系か、技術的な事が分かってない系のどちらかが、「(今流行りの)ブロックチェーンで出来るんじゃね?」と思いつきで言っているだけです。実際にメリットがあるか、技術的に適しているか、なんて、まったく考慮にいれてないで話してますからw

 

 

わかりやすいメールアドレスを持つ弊害

自分はたまたま早くからインターネットを利用していたからか、メールやSNSのアカウント名で分かり易いIDを取る事が出来ています。

例えばですが、Gmailのメールアドレスとかでいうと、ラストネームやファーストネームを使って、田中さんならtanaka@gmail.comとか、山田さんならyamada@gmail.comみたいな感じです。ファーストネームでも直樹さんならnaoki@gmail.comみたいな。

分かり易くて良いのですが・・・弊害もありまして。

日本全国の同性の名前を持つ方々の間違いメール登録の被害を受ける訳なのです。つまり、同性の方が何かのサイトなどで登録する際、間違えたか何かで私のメールアドレスで登録してしまうため、「***様、ご登録ありがとうございます」みたいなメールが頻繁に大量に届く訳です。そして、以降、「キャンペーンのお知らせ」とか「更新期限のお知らせ」、のようなメールが延々と届き続けるのです。

基本的には、即ゴミ箱行きのフィルターをかましてしまいますが、酷い場合はメールのCCか何かのリストに含まれてしまって、見知らぬ複数人の会話に巻き込まれる事もあります。しらんがな、という感じであります。

これヤバいのでは?というのもあって、「***様、ご登録ありがとうございます」の後に、「以下、ご登録情報です」とか言って、住所から氏名、年齢まで、全部記載されたメールがやってきたりします。だから、困るちゅうねんという話しであります。

間違いを教えようにも、連絡先が分からないですから(メールアドレスが間違っていて自分に届いている訳でw)いかんともしようがないわけです。というか、もう面倒で一々対応していられません。

10年以上前までは、なんか雰囲気もノホホンとしてましたし、分かる場合は間違いをなんとか知らせてたりしてましたが、一度、お礼も謝罪も何もなく、無視される事もあったため、それ以降は辞めてしまいました。それに最近はあまりにも多くなったので、ついついイラっとしてしまいます。迷惑メールに指定する訳にもいかず(送信元に罪はない)、かといって実質スパムメール並みにウザいのですから。

困ったものです。

 

「卓上の空論」という言葉が嫌いです

「卓上の空論」という言葉が非常に苦手です。というか、嫌いです。

何故かというと、「そんな卓上の空論を~」みたいに、議論を封じるような使い方をする方が居るからです。

そういう言い方をする人達は、どちらかというと、論理的な議論が苦手な・・というか、はっきり言うと、自分より年配の昭和の体育会系精神論的な「考えるなとにかく動け」で来た人達が使う印象があります。自分はアメリカチックな「クリティカルシンキング」を叩きこまれて、プログラミングも大好きで、論理的に議論するのが大好きな人間であります。

水と油のような関係です。

そもそも、卓上の空論で何が悪いのでしょうか。アメリカでは「ブレインストーミング」というビジネスの世界でも超がつく基本的で重要な手法があります。これ、まさに卓上の空論を回す、という事で、新たな発想や既成の概念にとらわれないアイデアを産むとされています。それはそれでアリなのです。

アメリカの教育では、ブレインストーミングクリティカルシンキングも、常識の中の常識なのです。それぞれ分けて考えて、段階を踏んで議論します。

一方で、「そんなの卓上の空論だ」「理屈をこねてばかり」という言い方をする人達は、ブレインストーミングクリティカルシンキングもすっとばして、大抵、思いつきで物事を言い出しており、それに根拠も事実関係のベースもありません。だから、事実やデータを元に論理的に話されると、「そんなの卓上の空論だ(黙って俺のいう事をきけ)」みたいな反応が返ってくるのです。

さすがに最近はそんな人は、特にビジネスの世界では居ないとは思いますが。いたら悲惨でしょう・・・深く同情いたします。

新しい技術をFUDする日本メディアの伝統芸が日本をダメにする

この記事を読んで、改めて思ったのですが、

NHKスペシャル「AI戦争 果てなき恐怖」に異議あり 止められないAIの軍事利用、開発に手を抜けば亡国の危機(1/7) | JBpress (ジェイビープレス)

 (思って一気に書いたので、上記記事の前半しか読んでなく後半読み飛ばしてます)

日本のメディアはどこも一緒で、一般に新しい技術を敵視するような報道の仕方多い、と感じます。

しばらく前は、「AIで仕事が奪われる」なんて報道が目立ちました。こんなのは、産業革命以来、機械化、オートメーション、インターネットの登場、諸々と社会が便利になるのと並行して常に起きてきた現象であって、失われていく職もあれば新たに生まれる職もあります。単純労働から機械化によって、より知的生産性が上がったと言えるわけです。

歴史上、ギリシャの時代に素晴らしい知の発展を見たのはギリシャ社会が奴隷で回っていて、ギリシャ「市民」は暇だったから、なんて嘘かホントかの話しもありますが、機械化によって知的生産に専念できるようになれば良い事ではないですか。

日本のメディアが新しい技術を叩くのは今に始まった事ではありません。インターネットなんて良い例です。テレビを始めとする日本の旧来のメディアはインターネットを見下して敵視していました。結果、日本のテレビ局はインターネットを活用する事も出来ずに、今や年配のご老人専用メディアとなっています。

当初、インターネットをアングラで危険なものみたいな風潮で報じて来たのです。結果が現在のITに疎い、デジタル遅れの日本です。

最近だと、暗号通貨に関する報道もそれです。仮想通貨の詐欺だの億り人だの、胡散臭い印象付けばかりの報道で、真の意義など一切報じません。結果として日本人一般におけるデジタル通貨などのリテラシーは遅れるばかり。

因みに、FUDというのは、fear、uncertaintydoubt の頭文字から来た言葉(スラング気味)で、主にマーケティングや政治などで使う手法とされています。つまり、恐怖や不安、疑念と言ったネガティブな感情に訴えて人々の行動に影響を与えようとすること、を言います。

日本のテレビの報じ方は、まさにFUDです。新しい技術について、客観的に解説して正しい使い方、悪い使い方を報じるのではなく、一方的にネガティブな側面ばかりを強調して人々の不安を煽り、技術に対する理解を深めるどころか、拒絶反応を与えようとします。個人的には、これが現代日本の衰退の遠因にもなっていると思えるぐらいです。

最後にあえて言えば、「AI」とかいう言葉を安易に使う人は信用してはいけません。AIなんていう一般における定義の曖昧な言葉でまるで「知能」があるかのような誤認を与えかねない言葉は避けるのがちゃんと理解している人です。安易にAI、AIと、バズワードのように言う人は絶対に信用してはいけません。くしくも、今日、「AIの取引システムで絶対に儲かる」みたいな詐欺で逮捕されてる人達が居ましたが、騙される人が出てくるのは、AIが何たるもので、その限界はどこか、を理解してないから騙されるのです。知的崩壊であります。メディアの報道がFUDしかしないからです。