「卓上の空論」という言葉が嫌いです
「卓上の空論」という言葉が非常に苦手です。というか、嫌いです。
何故かというと、「そんな卓上の空論を~」みたいに、議論を封じるような使い方をする方が居るからです。
そういう言い方をする人達は、どちらかというと、論理的な議論が苦手な・・というか、はっきり言うと、自分より年配の昭和の体育会系精神論的な「考えるなとにかく動け」で来た人達が使う印象があります。自分はアメリカチックな「クリティカルシンキング」を叩きこまれて、プログラミングも大好きで、論理的に議論するのが大好きな人間であります。
水と油のような関係です。
そもそも、卓上の空論で何が悪いのでしょうか。アメリカでは「ブレインストーミング」というビジネスの世界でも超がつく基本的で重要な手法があります。これ、まさに卓上の空論を回す、という事で、新たな発想や既成の概念にとらわれないアイデアを産むとされています。それはそれでアリなのです。
アメリカの教育では、ブレインストーミングもクリティカルシンキングも、常識の中の常識なのです。それぞれ分けて考えて、段階を踏んで議論します。
一方で、「そんなの卓上の空論だ」「理屈をこねてばかり」という言い方をする人達は、ブレインストーミングもクリティカルシンキングもすっとばして、大抵、思いつきで物事を言い出しており、それに根拠も事実関係のベースもありません。だから、事実やデータを元に論理的に話されると、「そんなの卓上の空論だ(黙って俺のいう事をきけ)」みたいな反応が返ってくるのです。
さすがに最近はそんな人は、特にビジネスの世界では居ないとは思いますが。いたら悲惨でしょう・・・深く同情いたします。